電波流星

電波流星記録(月別)  

   

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電波流星の仕組み

 
電波流星とは?
流星から電波が出ている訳ではありません。
流星が大気にふれ燃え尽きると同時に大気を電離させます。
このとき地上から発した電波が電離された大気に反射して入ってくる現象です。
いつもは遠くて受かるはずのない電波が、流れ星が流れると受かると言う理屈です。
下の図をクリックしてください。
流星に反射したFMラジオが雑音の中から聞こえ始め、また雑音の中に消えていきます。
  

 

 

 
電波流星観測機材

 
実際には福井県の福山県立大学が常時発出している53.755MHZという電波を受けるのですが、屋上に専用アンテナを作り、受信機をその周波数に合わせておき流星が流れると音が出るようにし、出力をパソコンに接続します。
パソコンでは10分単位に記録していきます。
自動的にカウントもするのですが、雑音などが邪魔をするので、手動でカウントしています。
機器の経年劣化により2017年5月にアンテナと給電線すべて取り替えました。
2018年から受信機をSDR(ソフトウェアラジオ)に替え航空無線のVORを追加し2周波数で観測しています。

 

↑★HRO/VOR受信システム

PCのソフトで受信したい周波数に同調することができます。現在2台のシステムで受信周波数53.755MHzと117.8MHzで観測しています。

↑★受信機

エコーを受信するための受信機SDR(ソフトウェアラジオ)です。
★電波流星用アンテナ
53.755MHzと88.0MHz専用のアンテナで流星からの電波を受けます.
パソコンで処理を行い時間毎の計数観測をしています。



右:HRO用53.755MHz 2el HB9CVアンテナ Az:60°El:0°

左:VOR用113.0MHz Yag5el アンテナ Az:70°El:0°

↑★パソコンで観測された実画面
観測データの実物です。観測は10分単位に自動的に行われます。
流星が流れると一時的に電波が強くなり画面の中央のように明るく表示されます。
一定のレベルを超えたものは黄色で表示されこれを流星としてカウントします。
この例だと、5時30分から40分の間に11個流れ、ロングエコーは1個となります。
雷や、季節によって雑音で邪魔をされることもしばしばです。



1年間の流星の推移
通常は1ヶ月単位に観測結果を整理していますが、これらを一年間にまとめてみました。
一年を通じて主要な流星群の活動が良く分かります。
年によって少しづつ活動が異なります。

























 
2002年ペルセウス座流星群結果

観測日:上段:平成14年8月1日〜20日
     下段:平成14年8月9日〜16日
場所:広島市内
赤の折線グラフは1時間あたりの流星数です.
緑の棒グラフは20秒以上ロングエコーが続いた流星数です.
横軸が時間軸です。ただし、時間は世界時です。日本時間は+9時間です。
 

ペルセウス座流星群は,13日2:00-6:00にかけてピークを迎えた模様です。
また13日早朝にはロングエコーも数多く受信され、極大を観測したという雰囲気を漂わせていました。
最終解析結果によると,極大前の活動よりも極大後の活動の方が活発だった模様です。
HROを開始し始めての正式記録です。